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【箱根特集】 箱根ダイニング

箱根ダイニング

標高700メートル、箱根・仙石原の春の到来は、平野部よりも少々遅くなるが、待ちに待った季節の美しさは見逃せない。
木々はすがすがしい緑に色を変え、ミズバショウやカタクリなどの湿原植物はつぼみを割り始め、まるで箱根全体が眠りから覚めるように、一斉に春を歌い上げる。そして、うつむき加減だった人々も顔を上げ明るい笑顔で歩き始める。

川畑多津子様が満面の笑顔で、泊まり慣れたポイントバケーション箱根を訪れたのは、もう春と呼べる3月31日。箱根の空も、颯爽とした川畑様を歓迎して、前日から降り続いていた雨は正午過ぎに上がり、そよ風とやわらかい日差しが気持ちいい。
川畑様は神奈川県相模原市に、会社員のご主人とお子様と暮らしておられる。
もともとお料理がお好きで、ご家族だけではなく知人友人にも、ことあるごとに自作のお料理をふるまい、お付き合いの輪を広げてこられた。

「家族揃ってホームパーティを開くのが好きで、月に一回はお友だちに集まっていただいています。パーティで初めて顔を合わせるという方もいて、自然と仲間が増えてきました。」
そうなると自宅ではだんだんと手狭になってくる。かといってホテルの部屋をリザーブしても自炊するわけにはいかない。

「どうしようかと考えていたときに、ポイントバケーションに出会いました。ここなら、部屋も充分に広いし、ゲストの皆さんもゆっくり寛いでいただけますからね。」
そして何よりも、箱根なら東京から近いことが大きな魅力に。

クルマで東名高速道路を走っても、東海道新幹線か小田急ロマンスカーで小田原に出ても約一時間半で来られる。
「パーティを開くごとに、ポイントバケーションのファンが増えていきます。時間さえ許せばパーティの後、宿泊してもいいんですから。」
ポイントバケーション箱根と軽井沢をよくご利用になるという川畑様。特に、箱根はいまや月一回は訪れ長期の滞在になることもあるとか。

さて、この日の参加者は、川畑様の友人五人とそれぞれのお子様。 三々五々集まって、すぐにお料理にいそしみ始める。
どなたも手慣れたもので、段取りができているわけではないのにそれぞれの役割が決まっているかのように、無駄のない分担でいそいそと働いておられる。
子供たちも手伝えることを探して、積極的に参加する。

「今日のメニューは、"ビーンズミックスのドライカレー" "ほうれん草とシメジのナムル" "ローストビーフ"などなど。」
と、川畑様はノートに克明に記されたレシピを見せてくださった。

「お料理を作って、皆さんであたたかな会話を楽しみながら召し上がっていただくのが、何よりも楽しみ。でも、私自身がお料理を好きだからこそできるのでしょうね。自分が楽しまなくちゃ、お客様だって楽しめないでしょ。」


川畑様がポイントバケーション箱根に到着されたとき、そのあまりにも多い荷物に驚いたものだ。
台車一台に積んで部屋まで押していかれた。
伺ってみると、「愛着のあるテーブルウェアーや使い慣れた器具なんかですよ。もちろんお部屋にも素敵な食器や器具が揃っているんですが、やはり心のこもったおもてなしをするには、自分が愛しているモノたちを使いたいですから。」

 さらに、食材にもこだわりがある。
それは、できるだけ地元の新鮮な野菜、魚介類などを食卓に載せること。
「だから、こちらに向かう途中、"道の駅"なんかに寄って食材を選んできます。地元の生産者が育てた確かな野菜類がお安く手に入る。何でもおいしくいただけますよ。」
 手際のいい調理がつづくキッチンには、なるほど水もしたたるイイ野菜が並んでいた。

お料理をつくり始めて約二時間。テーブルの上にあふれるほどのお料理が並んだ。大人五人、子ども五人がテーブルについて、まずはシャンパンで乾杯。笑顔、笑顔・・・。

 ゲストの皆さんに川畑様の人柄を伺ってみた。
「疲れを知らない」「楽しいことが好き」「少しセッカチかな?」「お料理を教えじょうず」・・・どれもこれも、合点がいくお応えばかり。
パーティのお仲間が川畑様をいかに信頼し親しみを感じておられるか、よく理解できる。

「今日初めて会った人たちもいるんですよ。でも、こうして笑いながら調理しておしゃべりしていくうちに自然と仲よくなっちゃう。それがいちばん楽しいですね。それにね、ポイントバケーションにお招きして、気に入られて会員になった方も何人かいらっしゃいます。」

 そうおっしゃる川畑さんに、ポイントバケーションの魅力を伺うと、
「東京近いこと。それでいて自然に触れ合えること。使いやすいキッチンが各部屋についていて自炊ができること。後片付けがラクなこと。お部屋が広いこと。」
と次から次へと答えが出てくる。
最後に、「実は、来週も主人と一緒に来る予定です。今度は二人でのんびるするために。何もしなくていいことが、一番の贅沢だっていうでしょ。」

 訪れれば必ず、少しでも時間をつくって自然の中を散策するという川畑様。箱根には、ちょっと歩くだけでもすがすがしい気持ちに浸れる自然が山とある。
 たくさんのお友だちを招いて、ホームパーティを開きつづける。カクテルドレスで着飾ったパーティより、よっぽど温かい笑顔が広がるホームパーティを。そんな強い想いが川畑様の次の夢につながっているようだ。

会報誌stayle 2008 vol.13 より