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【軽井沢特集】  家族団欒メモリアル

軽井沢 家族団欒メモリアル

 いにしえの文人、堀辰雄。
軽井沢をこよなく愛した氏が、構想や執筆のために選んだ季節は冬。
冬の軽井沢を舞台に幾多の物語を綴った。
何ものにも邪魔されない、静けさこそが文人の創作意欲をかき立てたのだろうか。
  軽井沢に冬の訪れを真っ先に知らせるのは浅間山。
冠雪が確認されると、里にも雪がちらつき始め、一気に寒さが深まり町はしっとりとした落ち着きを取り戻す。

 加藤様は、そんな冬の入り口にたった軽井沢を特に気に入っている。
「ゆっくり過ごすならやっぱり初冬。人が少なくてレストランなんかも予約がとりやすいし、道も空いていて。観光も食事も時間も気にしなくていいから、自分たちのペースで楽しめるのよね」
この時間こそ申し分ないと、12月の軽井沢をタイムシェアに選ばれた。
もちろん、選んだ理由はそれだけではない。
クリスマス前ならではの美しいイルミネーションもそのひとつ。
チャーチストリートや旧軽ロータリー、ホテルやペンションが光を放ち、暖炉にも似た温かな演出が寒さを忘れさせてくれる。
「都会で見るような派手さはないけど、それがまた品があって軽井沢っぽいのよね」
日没が早いこの時期、煌めく町で過ごす家族の時間は、たっぷりと用意されている。  

ポイントバケーションのオーナーとなって3年、シーズンオフをねらっていろんな場所を訪れた加藤様。
   「でも、やっぱり軽井沢に帰って来ちゃうのよね」
とは奥様。
それもそのはず、お子さんが幼い頃から毎年軽井沢でスキーを楽しんでこられたのだ。
冬の軽井沢はいわばホームグランド。
ここには家族の想い出が幾重にも刻まれている。
愛着はもとより、懐古にたぐり寄せられて訪れるのか。
いやむしろ、ご家族にとっては第二の故郷に戻って来る感覚に近いのだろう。

この日、冬の軽井沢で選んだ夕食は、デリバリーシェフのフレンチコース。
 「実は末娘が春から奈良で勤めることになっているんです。
 それで今回は部屋でゆっくり、まわりに気兼ねせずに食事をしたいなと思って」
と、この日の晩餐には特別な思いも込められていた。
料理を担当したのは、軽井沢に別荘を構えるオーナーたちにも人気の レストラン『ばろん』。
  五感のすべてを使って料理を堪能する加藤様ご家族。
地元食材にこだわった創作料理のもてなしと、自宅のようなリラックスした雰囲気も手伝って、想い出話には大輪の花が咲いた。
お子さんの幼少時代の話から結婚当初の話、そしてそれはご主人の学生時代軽井沢でのアルバイト話まで及んだ。

 特別な思いを込めて選んだデリバリーシェフは大正解だったようだ。
シェフの料理が引き出したのは、食材たちの旨みだけではなく、かけがえのない家族の笑顔。
想い出深い軽井沢というシチュエーションの中では、 ごく日常の食卓も特別なひとときとなる。
共に同じ時間を享受することの大切さを改めて実感することができるのだ。


 
ポイントバケーションでの滞在には、「ここを拠点に」という発想もある。
リゾート地として知られる軽井沢だが、周辺は趣の違う町が点在する。
雄大な大自然が広がる北軽井沢、宿場町で栄えた信濃追分、少し足を延ばせば上田など城下町の風情にも出会える。

 お子さんが一人暮らしをされている加藤家にとって、ポイントバケーション軽井沢は家族が集まる場であり、ここが小旅行の拠点となる。
毎回、家族の思いつきに端を発し、小諸や上田、長野・戸隠、善光寺など、これまでに訪ねた場所は多方面にわたる。

 今回向かった先は、軽井沢から車で1時間、国の重要文化財「松本城」。
 紺碧の空、北アルプスを背に漆黒の天守閣が浮かび上がる様はいかめしい。
そして、その風情が旅をしているという雰囲気にさせてくれる。
「蔵のある中町通りを楽しみにしていた」とは女性陣。
クラシックな商家が連なる通りをそぞろ歩きながら、今回はお目当ての老舗佃煮屋へ。
史跡散策からショッピングへ、目的は臨機応変。

その日まわりきれなかった場所は次回の楽しみにすればいい。
軽井沢はもちろん、ここを拠点に楽しみは広がっていくのだ。


 「いつかは別荘を持ちたいという夢が、車1台分でかなえられて、しかも、いろんな所に別荘が持てる。そこが大きな魅力」
とおっしゃる加藤様。
ポイントバケーションとの出会いは約3年前に遡る。
 「雄大な富士山が見える部屋に泊めてもらえたのもあって、別荘を持った時のイメージが広がってすごくわくわくしたのよね。 インテリアも素敵で、ホテルとは違って自宅にいるようなあったかい雰囲気がよかった」
と奥様が話せば、
 「驚いたのは部屋にジャグジーがあったこと。それで、湯に浸かれば目の前には富士山でしょ。それでもう、決めちゃった」
とご主人もその当時を振り返る。

"別荘"で過ごす時間は短くとも、会えばすぐに昔に戻れる。
 「それは、ポイントバケーションの存在が大きかったな。 でも、子供たちも自立したし、これからは二人で来る機会も増えると思うのよね。 その時は、ポイントバケーションで開催されているイベントを 目的に滞在するのもいいわね」
と、思いを募らせているそう。 もちろん、お子さんたちがお孫さんを連れて集まる日もそう遠くはない話だ。
 ポイントバケーションはこれからもずっと変わらず、 家族にとってかけがえのない場所。
その一方で、ここを拠点とした団欒のカタチは柔軟に変化し続けるのだ。

会報誌stayle 2009 vol.21 より