【軽井沢特集】憧れ続けた滞在型のリゾートライフ
お茶と自然を愛する夫妻の素敵な軽井沢ステイ
ご主人のお手前で始まる井利家ならではの朝
開け放った窓から高原の清々しい風が通り抜けるダイニングルーム。すぐ近くの森から聞こえるヒグラシの声をBGMに、京都からお越しの井利様ご夫妻がゆったりとモーニングティーを楽しまれている。
ダイニングテーブルの上にはパンとコーヒーではなく、小さな茶道具と季節の干菓子。茶道具を目にして思わず背筋が伸びる我々の緊張を、ご夫妻が優しく解きほぐしてくださる。 「二人の共通の趣味がお茶なんです。学生時代の茶道部で知り合ったんですよ(笑)。 自宅でも毎日お茶を点てていますし、旅へ出る時も必ず持って行きます。皆さんがコーヒーや紅茶を飲むのと同じ感覚です」
という奥様のお話をうけ、ご主人が穏やかな笑顔で言葉を続ける。
「流派に属していない私たちのお茶は、あくまで趣味の範囲。道具も好きなものを選んで自由に楽しんでいます。野点籠という携帯用の小さな茶器を持ち歩いているんですよ。子どものおもちゃみたいでしょう(笑)」
なるほど。我々が見たお二人の姿は、決して特別なものではなく、ご夫妻にとってごく普通の朝のひとコマなのだ。
海外のリゾートでイメージを構築
軽井沢に見つけた理想のリゾートライフ
「こう見えてアウトドア派なんですよ。大阪に住んでいた頃は、週末になると六甲山へ登っていました。ここでも、部屋で過ごすことは少ないですね」
お手前の穏やかさから一変、意外な一面を見せるご主人のお話を聞きながら、奥様は窓の外の景色に目を向けた。
「私はもともとインドア派(笑)。でも、主人の勤続記念でイギリスの湖水地方へ旅した時に、ゆったりと歩くご夫婦の姿に感動して以来、すっかり山歩きにハマッてしまいました・・・」
お茶で知り合ったお二人が新たな共通の楽しみを見つけ、次に乗り出したのはその拠点探しだった。スイスやニュージーランドなど海外のリゾートでステイを経験されてきたお二人にとって、国内のそれはイメージとは程遠いものだったという。
「リゾートマンションや貸別荘も随分と探し回ったんですが、どれもピンとこなくて・・・。そんな時に出会ったのが、ポイントバケーションでした。体験宿泊で即決です」と、リロとの出会いを振り返るご主人。
以来、数あるポイントバケーションを訪れたが、中でも一番のお気に入りとなったのは軽井沢。山歩きはもちろん、森の中に佇む教会や美術館を訪ね、イメージ通りのリゾートライフを満喫されている。
京都から足を延ばしてでも訪れたくなるほど、軽井沢に心ひかれたご夫妻。
お二人はその魅力をどこに見い出しているのだろうか。
「来る度に部屋は変わりますが、どの部屋も窓からの景色が素晴らしいんです。そうそう、部屋の色使いやデザインなんかも違うでしょ。綺麗なインテリアに囲まれて過ごすのも楽しみの一つですね」と、ポイントバケーションの部屋に大満足の奥様。
ご主人は、「山や自然だけでなく、文学やアートの薫りがそこかしこに漂っているでしょう。好奇心旺盛な私にとっては、絶好のロケーションだと思っています。森の中に佇む教会や歴史ある洋館なんかも、ヨーロッパの田舎町って感じでとても気に入っています」と、軽井沢が大好きなご様子。
さらに奥様は、「今日も雨模様ですが、ここへ来ると雨でも気が滅入ることがないんです。雨に濡れた森の木々の美しさは、湖水地方を思い出しますね」と、かつて訪ねた地にも想いを馳せる。観光客にとっては生憎の雨も、お二人にはむしろ恵みの雨といったところか。
一つの傘の下で寄り添いながらゆっくりと木立の中を歩くお二人。その姿は、かつて訪れた異国の地で胸をときめかせた憧れの夫婦そのものだといえるだろう。