【箱根特集】特別なことは何もしない自然体のステイル。

自宅での休日と同じ感覚で過ごす究極のリゾートライフを満喫

哀しい別れを乗り越えて辿り着いた休息の場所

 「この子はメスなんですけど、女の子に見られたことがないんです(笑)。褒め言葉はいつも"ハンサム"とか"凛々しい"とかばかりで・・・」
 苦笑いしながらも、愛情たっぷりの眼差しで愛犬を見つめる山口様ご夫妻。山口家の愛犬はなちゃんは、3才半になるメスの黒柴。なるほど、正対すると黒柴独特の凛々しい顔つきをしているが、ふとした仕草や横顔は、やはり女の子の表情。艶やかな黒い毛並みが、凛とした美しさを一層引き立てている。
 月1回のペースでステイを楽しむご夫妻の傍には、いつもはなちゃんの姿が。
 「前に飼っていた犬を亡くした時、私たちは自責の念で一杯でした。老衰とはいうものの、随分ストレスをかけたんだろうなと。当時から旅行にはよく出かけていたんですが、ペットと一緒に過ごせるところなんてなかったので預けるより仕方がなかった。慣れない環境でのストレスは、相当なものだったと思います」と、当時を振り返る奥様。その心労を気遣うようにご主人がリロとの出会いを話してくれた。
 「気持ちの整理がつき、当時4ヶ月だったはなを迎えました。気分転換にペットOKのリゾート施設やペンションへ出かけたりもしましたが、部屋へ入れることができなかったりゲージの制限があったりで・・・。そんな中、半ば諦め気分でポイントバケーション箱根の体験宿泊に来たんです。もちろん即決しましたよ」

私たちよりも、この子の方がリロを満喫しているんじゃないかと思います。

充実の時間を生み出す”思い思いに過ごす”

 以来、ご夫妻の余暇スタイルの幅は大きく広がり、きっかけとなった箱根はもちろん、軽井沢、山中湖、京都岡崎、沖縄など、常にはなちゃんと一緒にステイを満喫されている。奥様曰く、今では、はなちゃんの方が、リロでのステイを堪能しているそうで、「今回もそうなんですが、車が箱根の山にさしかかるとはしゃぎだすんです。到着して車を降りたらドッグランへまっしぐら。1年ぶりに訪れた施設でも、前回、泊まった部屋の前まで走っていくんですよ。こんなに喜ぶ行動は、普段はあまりないんですけどね(笑)」


 はなちゃんのはしゃぎっぷりに半ば呆れ気味の奥様だが、その表情はとても嬉しそうだ。 
 「毎回そんな感じです(笑)だからリロへ来ても、はなと散歩ばかりしてますね。朝起きて、散歩して、お風呂へ入って、ご飯食べて、また散歩して・・・。その繰り返しです。帰る日も11時までゆっくりして、チェックアウトしたら車を預けたまま散歩へ出かけますから(笑)」というご主人の話からも、はなちゃんと共に過ごす充実のステイが伺える。きっとご自宅での休日と同じ感覚で過ごされているのだろう。食事も外食ではなく、奥様がお部屋のキッチンで腕を揮うのだという。
 「とりたてて料理が好きという訳ではないのですが、自分で作る方が気が楽なんですよね。施設へ向かう途中で食材を買うので、各地のリロ周辺にあるスーパー情報には詳しいですよ。わざわざ外食に出かけるのも面倒だし、デリバリーも予約の時間を気にしなければならないし・・・。というか、2人とも、ただ単に時間の制約が嫌いなだけなんですけど」と笑う奥様に、すかさずご主人の合いの手が入る。
 「時間の制約が嫌いっていうより、私たちの場合は"思い思いに過ごす"という表現がピッタリでしょう(笑)」
そんなお2人のやり取りを見ていると、本当にリロを"第2の自宅"だと感じていらっしゃるのだということがわかる。
 愛犬との哀しい別れを乗り越え、心身ともにくつろげる場所に辿り着いた山口様ご夫妻。「この子が楽しめるから、私たちも心底楽しいんです」と笑いながら、はなちゃんと一緒に散歩へ出かける後ろ姿はとても穏やかだ。